はじめに
オープンサイエンスの潮流の中、図書館には研究データの探索や管理、公開を支援する役割が期待されています。本プロジェクトでは、人文学・社会科学分野の研究データを横断検索できる「人文学・社会科学総合データカタログ(JDCat)」や研究データ共有のための入門書などを公開しました。図書館の研究データ管理(RDM)業務やガイダンス、司書課程の情報サービス論・演習などにも是非お役立てください。
人文学・社会科学総合データカタログ(JDCat)の概要
「人文学・社会科学総合データカタログ(JDCat:Japan Data Catalog for the Humanities and Social Sciences)」とは、日本学術振興会の「人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業」の一環として構築した、人文学分野と社会科学分野のデータを分野横断的に一括検索できるデータカタログです。参画機関が提供するデータのメタデータ(作成者や作成時期などの情報)を収録しています。JDCatを利用することで、参画機関の多様なデータにアクセスすることができます。また、英語検索にも対応しています。

JDCatの特徴
対象データ
メタデータ収録件数
検索機能
対応言語
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JDCat紹介動画
JDCatの使い方を動画で解説しています。図書館のガイダンスや情報サービス演習の授業などでもご活用ください。
日本語版
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英語版
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JDCatで探せるデータの例
- 日本版総合的社会調査(Japanese General Social Surveys: JGSS)などのミクロデータ(大阪商業大学 JGSS研究センター)
- 日本家計パネル調査などのパネルデータ(慶應義塾大学 経済学部附属経済研究所パネルデータ設計・解析センター)
- 東大社研・若年パネル調査などの社会調査データ(東京大学 社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター)
- 明治初期以降の日本統計年鑑、および公的統計の調査票様式・調査概要(一橋大学 経済研究所)
- 備後福山藩阿部家史料などの日本史史料(東京大学 史料編纂所)
JDCat分析ツール
JDCat分析ツールは、統計ソフトをインストールしたりデータをダウンロードしたりすることなしに、オンラインでRやPythonのプログラムを作成・実行し、データを分析できます。 JDCatの一部のデータにも連携していますので、是非ご活用ください。
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人文学・社会科学におけるデータ共有のための手引き
人文学・社会科学におけるデータ共有のための手引きは、海外のガイドライン等を参考に、データ共有について体系的にまとめた入門書です。研究データを収集・分析する方、管理・共有する方、そして研究データを再利用してみたい方はぜひご一読ください。
目次
手引き本文は以下のリンクから読むことができます。 PDF形式 DITA形式 |
パンフレット
JDCatや手引きについてまとめたパンフレット(PDF)です。掲示や広報にご利用ください。

JDCatサロン ー データインフラの最前線
「JDCatサロン - データインフラの最前線」は、国立情報学研究所の南山泰之先生がインタビュアーとなり、データインフラストラクチャーの現場を支える方々をお招きしてお話を伺うインタビュー企画です。現場の方々がどのような取組をしているのか、どのような想いを胸に邁進されているのかが語られている記事をぜひご一読ください。
※( )内はインタビュー年月です。所属・職はインタビュー時のものです。
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JDCatキャラクター
JDCatのキャラクターは、日本猫の代表的な柄である、三毛猫です。毛の色は、JDCatのロゴカラーです。JDCatのロゴをデザインしたベレー帽を被って、探偵さながらにコートを着て、目を輝かせながら貴重なデータを見つけます。
