図書館は成長する「遊」機体である。
遊びには大きな力があります。ゲームをクリアする過程で、自ら考え工夫する思考力・創造力が自然と養われるだけではなく、一見して無意味と感じられる遊びの中に、大きなイノベーションを生み出すアイデアが創発されることもあります。読書のインプットとアウトプットが融合する知のテーマパークのような、学生だけではなく図書館スタッフも一緒になって楽しみながら書棚を冒険できる場所。本学は学生とともに進化し成長する「遊」機体のような図書館を目指しています。
2023年度、ビブリオシアターでは、謎解き、書物、トレカを融合したリベラル・アーツ型ゲーム企画「Book: The Gathering」が始動しました。ゲーム感覚で自然と読む力が身につき、読書の楽しさや知的好奇心を味わってもらいたいという想いを込めた企画です。
そして中央図書館は、大学の学修・研究支援基盤としての中核を担っています。ビブリオシアターで知的好奇心を喚起し、中央図書館でさらに知の奥深くを追求してゆくというコンセプトです。中央図書館とビブリオシアターが相補的に機能することによって、文理融合の礎となるリベラル・アーツ教育への貢献を目指しています。
本展では、「Book: The Gathering」をオンライン上で体験いただける企画に加え、これからの大学図書館における学修支援のカタチを考えるきっかけとして、ウェビナー形式イベント「近畿大学中央図書館の学修支援 -アフターデジタル時代に向かって-」を開催いたします。
近畿大学中央図書館のご紹介
2022年3月、東大阪キャンパス内にある近畿大学中央図書館が、老朽化した旧本館から東に隣接する10号館に移転し、図書館単独棟としてリニューアルオープンしました。開架図書冊数は約50万冊でこれまでの約3倍となり、これまで以上に充実した資料提供を実現しています。また、新たな試みとして、全フロアに学内で初めて、オールジェンダートイレを設置しています。
近畿大学アカデミックシアターのご紹介
近畿大学アカデミックシアターは、建学の精神「実学教育」と「人格の陶冶」を礎に、人間のあらゆる知的好奇心を揺り動かす”知の劇場”です。文理の垣根を越えて社会の諸問題を解決に導く新たな学術拠点として2017年にオープンしました。アカデミックシアターには実学の基礎となる図書分類「近大INDEX」、社会価値を生む実学プロジェクト「ACT EX(イーエックス)」、モノづくりを実現する実学の実践拠点「THE GARAGE」の3つの機能があります。中央に位置する図書エリア「ビブリオシアター」は中央図書館の分館のひとつとして、従来の日本十進分類法とは異なる独自の図書分類「近大INDEX」に基づき、1階エリア「NOAH33」と2階エリア「DONDEN」で構成されています。