「IFLA情報未来サミット」開催までの経緯:国際図書館連盟(IFLA)は、2023年6月にドバイで2024年のIFLA年次大会を開催すると発表した。その後、ドバイでの開催について、多くの議論の結果、その年の10月になってからドバイでの2024年IFLA年次大会の開催の中止が発表された。そのため、2024年は年次大会の開催そのものがなくなることになってしまった。その後、IFLA理事会を中心に様々な検討が行われ、新たな形式の図書館に関係する専門家が集まる国際的なイベントとして「IFLA情報未来サミット」が9月30日-10月2日にオーストラリア・ブリスベンで開催された。
構成:
・コーディネーター:
三浦太郎(日本図書館協会国際交流事業委員会委員長、明治大学文学部専任教授)
・開会あいさつ
三浦太郎
・発表1 IFLA情報未来サミットのプログラムの特徴と今後の予定
長塚隆(IFLA地域史・系図学部会事務局長、鶴見大学名誉教授)
「IFLA情報未来サミット」に参加して、生成AIと図書館に関する議論、世界の図書館のトレンドをまとめたトレンドレポート、IFLA戦略2024-2029、ブリスベン宣言を発表などプログラムの特徴とそこでの議論の要点や、来年(2025年)8月18-22日にカザフスタンの首都アスタナで開催予定の年次大会について紹介する。最後に、IFLA情報未来サミット後に訪問した、州立図書館や大学図書館などオーストラリアの図書館の現況を紹介する。
・発表2「情報未来サミットをとおしてみたIFLAのめざす情報リテラシー」
下田尊久(IFLA図書館理論と研究部会委員、元藤女子大学准教授)
「IFLA情報未来サミット」に参加しての印象や経験について紹介する。基調講演のほかこれまでにはなかったIgnite Talksというプログラムが組み込まれており、そのプレゼン発表の試みが印象的だったので紹介したい。また、いくつかのプログラムから見える「IFLAのめざす情報リテラシー」についての知見を紹介したい。
・質疑応答
・閉会あいさつ
野村美佐子 (IFLAアジア・オセアニア地区委員会委員、特定非営利活動法人 支援技術開発機構(ATDO) 理事・事務局長)