オープンサイエンスや即時オープンアクセス(OA)の波が広がる今、政策の動向や、出版社との関係、研究評価の在り方は、研究成果を公表する研究者だけでなく、それを支える図書館職員にとっても共通の切実なテーマです。
RUC(研究大学コンソーシアム)「学術情報流通の在り方に関する連絡会」では、東北大学・東京大学・東京科学大学が共同で企画・実施し、学術情報流通を巡るさまざまな課題を取り上げる連続セミナーを開催してきました。
本フォーラムでは、その連続セミナーに登壇いただいた、政策・データ分析・運用の最前線で活躍する若手研究者3名をお招きし、最新の知見や取り組みについて「たっぷり」とお話しいただきます。
前半は、制度の過渡期に研究と支援の現場双方が感じる違和感や、学術の信頼性を巡る課題を本音で語り合います。
後半は、研究者や大学・機関がこれから踏み出すべき一歩や、国際的な視点と現場の実感の両方に寄り添った、理想的な学術情報流通の未来像をみんなで考えていきます。
登壇者紹介

井出 和希
大阪大学 感染症総合教育研究拠点 特任准教授
薬剤師、修士(芸術)、博士(薬科学)。
研究(者)とは?それらを取り巻く価値(観)や評価とは?という関心から、学術研究という営みを一歩引いて眺めつつ、実践に接続することを試みています。例えば、オープンにするかどうかの選択と自律性や伝わること/伝えることとの関係性、質に対する認識と受容性といったものごとに対し、多くの方と言葉を交わしながらアプローチしています。
https://researchmap.jp/ide_k

杉谷 和哉
岩手県立大学 総合政策学部 准教授
1990年大阪府生まれ。京都府立大学公共政策学部公共政策学科卒業。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程単位取得認定退学。博士(人間・環境学)。岩手県立大学総合政策学部准教授。専門は公共政策学。著書に『政策にエビデンスは必要なのか』(ミネルヴァ書房)、『日本の政策はなぜ機能しないのか?』(光文社)、『エビデンスの罠』(PHP研究所)など。
https://researchmap.jp/Kazuya_Sugitani

沼尻 保奈美
京都大学 附属図書館研究開発室 助教
国研での一般職勤務を経て、政策研究大学院大学にて博士号(公共政策分析)を取得。専門は科学技術政策、科学書誌学、RDM。研究データ生成・活用・公開に至る研究ライフサイクル全体を、データに基づく実証分析と理論の両面から解明をめざす。OpenAlexにおける人文・社会科学研究成果の分析、ライデン大学CWTSとの共同研究を通じた国際比較にも取り組む。
https://researchmap.jp/honami_numajiri
井出 和希
大阪大学 感染症総合教育研究拠点 特任准教授
杉谷 和哉
岩手県立大学 総合政策学部 准教授
沼尻 保奈美
京都大学 附属図書館研究開発室 助教
コメンテーター
山本 武史
文部科学省研究振興局参事官(情報担当)付 学術基盤整備企画官、学術基盤整備室長
進行
小泉 周
北陸先端科学技術大学院大学 理事(研究戦略担当)・副学長、附属図書館長
茂出木 理子
東京科学大学 戦略本部特命専門員(研究DX担当)