『菓子話船橋』の研究

~レシピの再現と高精細デジタル顕微鏡を用いた紙の研究 ~

 私たち図書館学生スタッフ「ららすた」は、昨年度の「豆腐百珍の研究」に続き、本年度は江戸時代の和菓子に関する資料の研究を行いました。これは、実践女子大学図書館に和菓子関連の特殊コレクション資料が所蔵されていること、さらに「菓子の木型」を保管していることがきっかけとなりました。和菓子資料に着目し、その造形の美しさに惹かれたことから始まりました。

 和菓子は、古くから日本の伝統的な菓子として、日常の茶請けから贈答品、年中行事に至るまで、さまざまな場面で親しまれてきました。日野キャンパスの「ららすた」には、食生活科学科の学生をはじめ、お菓子作りに関心を持つ学生が多く、江戸時代の和菓子がどのようなものであったのかを知りたいという思いが研究の動機となりました。実践女子大学図書館が所蔵する特殊コレクション資料の中には、菓子の製法書として代表的な『菓子話船橋』の初版が所蔵されています。今回はこの資料を中心に取り上げ、『菓子話船橋』に掲載されている「蒸し羊羹」と「麦落雁」を現代の調理法で再現しました。その過程を通して、江戸時代の和菓子文化への理解を深めるとともに、資料に使用されている紙の繊維を科学的な視点から観察・比較しました。

ポスターセッション会場にて、私たちの研究成果をご覧ください。

 

『菓子話船橋』
『菓子話船橋』

 

今後の予定

 第69回 常磐祭  2025年11月8日(土)、9日(日) 

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