「CAT2020研修資料」の公開
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はじめに
2012年、いわゆる「これから委員会」設置に始まり、2015.5.29 「これからの学術情報システムの在り方について」 で公開され、5年有余の検討を経て、NACSIS-CAT/ILLは、2020年8月にCAT2020が稼働しました。
創業から52年、TRCは公共図書館を主に図書館での資料収集・管理合理化、効率化のサポートを続けております。学術情報機関向けには、1985年から当時「学術情報センター」運営のNACSIS-CAT/ILLシステムに参照MARC(TRC MARC)ご提供を開始し、また1994年以来600万件以上の難読言語を含む各種資料のNCデータ作成等の目録作業をお請けしています。
そして、弊社は当初より、「これから委員会」でのご議論等に注目し、学術情報機関資料管理の課題、進みつつある変化、方向に強い関心をもってまいりました。
NACSIS-CAT/ILLシステム35年の歴史と今回の変更は、学術情報のありようの進展に即して、各機関の資料管理、目録作成・維持業務の再検討を、特に自主的な対応を求めているように思えます。しかし今日、大学等での目録業務は”委託化が進み、経験ある職員が不在”という現実、そして”有期限雇用、低賃金の受託スタッフによって賄われて”いる実態も否定できません。
さらに2022年を目途とした今後の方向性では、統合的発見環境、持続可能な運用体制のためのシステム共同調達の枠組み構築が、また多様な学術情報資源の共有を進めること等が求められているものと理解できます。これらの課題に向き合い、例えば大学での学修支援等図書館業務をマネジメントする主体は、もちろん正規職員であり、受託で目録実務を支えているとはいえ、CAT2020から始まろうとする新たな変化への対応は現場実務担当が一人引き受けられることではありません。業務に携わる全員が、役割分担と責任所在を明確にし、特に現場作業者が集中して決められた責任範囲、約束された対価の業務に取り組む体制を構築することで初めて業務の軽量化・合理化は進められ、持続することが可能になるものと考えます。
学術情報機関のCAT=目録実務作業を受託スタッフが担っている一般的な状況下、研修の機会が、必ずしも必要十分には保証されていない現実のもと、CAT2020現場作業の移行が、より着実に進められるよう、新システムに対応した研修が必要な場合に活用いただくことができるよう、今回、TRC社内で現場作業担当者向け研修用に作成、配布している「CAT2020研修資料」を公開することといたしました。
学術情報機関資料管理の現場ご担当の負担軽減、そして合理化・効率化等に、また2022年を目途とした今後の方向性へのご準備に資することができれば幸いでございます。
「CAT2020」の趣旨でもある、資料管理、特に目録構築作業の軽量化・合理化のために、資料管理業務の”外部から見た見直し、再検討”をご予定の場合は、微力ながらご相談を承ることも可能でございます。お気軽にご相談ください。
- ご案内
- 「CAT2020研修」はTRC学術情報ソリューションが社内用研修用に作成した資料です。閲覧は自由に行っていただくことができますが、無断転載、コピーはお断りします。
- 2020/10/1付の情報に基づいて作成されています。
(ア)今後、YOUTUBE等何らかの方法で公開を継続してまいりますが、時々の最新情報により、内容を変更する場合があります。 - 公開する「CAT2020研修」について
(ア)PoweraPointで作成したナレーション入りのスライドショーを動画ファイルに加工したものです。直接人が介在せず、自動で音声付動画が作動します
(イ)コロナ禍により、多人数が集まっての研修ではなく、一人または小人数での研修用に作成されています。
(ウ)時間は通しで約55分間です。
(エ)出演 Kyokoさん(by iPhone) - 内容について疑問、質問がある場合はメールでご連絡ください。