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(1)1人1台のデバイスを持ち、デジタル教科書や電子資料を活用する教育のICT化に関して、さまざまな言説が流布しているが、もっとも重要な点が欠落している。それは「読者」という受け手としての「学習者像」から、「制作」を行うことができる送り手としての「学習者像」への変化の問題である。
(2)例えば、親や保育者、あるいは図書館司書が絵本の読み聞かせを行うことが一般的であった時代から、今日ではデジタル絵本を子ども自身が制作し、発表し、学校や公共図書館が運営する電子図書館に電子書籍として流通、利用、保存することが可能になっている。
(3)また、小学校、中学校、高等学校、大学において学習の成果物を電子図書化し、電子図書館に登録し、公開する活動もすでに開始されている。
(4)このようなさまざまな事例を紹介し、出版における紙から電子へ移行が与える影響を、教育と図書館の可能性の拡大という観点から討議する。
開催年
2021
主催
図書館総合展運営委員会
登壇者
有山 裕美子氏(軽井沢風越学園)
池下花恵氏 (相模女子大学 学芸学部 メディア情報学科 准教授)
コーディネーター:
湯浅俊彦氏(追手門学院大学 国際教養学部 国際日本学科 教授)