■概要
河瀬裕子(かわせ・ゆうこ)さんは、2021年9月に新名称「シープラ」として移転オープンしたばかりの泉大津市立図書館(大阪府)の館長です。シープラを含め、図書館4館の開設に携わった異色の経歴です。折々の活躍は、ニュースになり、読売新聞の記事データベース「ヨミダス歴史館」にも収録されています。
この講演では、図書館の立ち上げ、基本設計づくりの経験豊富な河瀬さんが考える「公立図書館の価値、存在意義」や、具体的な市民サービスについて、お話しいただきます。「基本設計」は比喩でなく、実際に建築図面と格闘し、お客様の目線で本棚のつくりや、インテリアの色まで検討したご経験もあるそうです。
昨年まで在籍した、くまもと森都心プラザ図書館では、全国でも珍しい「ビジネス支援センター」を併設し、起業や経営・融資相談を柱にした図書館づくりを行ってきました(シープラでも同様のサービスを準備中)。河瀬さんに、仕事で大切にしていることを尋ねると、「お客様が『考える・調べる習慣をつける』お手伝いをすることです」と返ってきました。「市民のお手伝い」、それは、接客係のコンシェルジュを導入したこともある河瀬さんの一貫した姿勢です。
河瀬さんの図書館司書としての最初の仕事は、蔵書のデータベースづくりだったそうです。データベースは、「情報をもとめる人」とつながって初めて価値を発揮します。この講演も、図書館でのお仕事のヒントを探している、あなたをお待ちしています。
■河瀬さんが働いた図書館
(1)熊本・学校図書館(2000~2003年)
(2)熊本・鹿本町(現・山鹿市鹿本町)図書館(2003~2008年)
(3)熊本・益城町図書館(2008~2011年)
(4)熊本・くまもと森都心プラザ図書館(2011~2020年)
(5)シープラ(現在)
■キーポイント
・泉大津市立図書館シープラをのぞき見
・シープラの由来
・ヨミダス歴史館を使ってみた
・ヨミダス歴史館の活用事例
・ヨミダス歴史館のココがいい!
■備考
・講演の録画は、最終日の11月30日までご覧いただけます。