概要:
2017年図書館総合展で美術館を語ってから7年。図書館と美術館をめぐる状況が依然として厳しい一方で、図書館と美術館の連携は進展したとは言えません。そんな折に博物館界からこんな声が寄せられました。「図書館総合展のような、関係者が自由に交流・議論できるイベントを、博物館でもやりたい!」公益財団法人日本博物館協会専務理事で、誰よりも日本の博物館を愛し憂える半田昌之氏からのラブコールです。
2018年から美術館に関わる全ての関係者のための総合展、アート・ミュージアム・アンヌアーレ(AMA)を開催してきた神代浩がこの声に応えぬわけにはいきません。日本の博物館の現状は?何が問題なのか?なぜ博物館と図書館の連携は進まないのか?縦横に語り尽くします。
登壇:
- 半田昌之氏(日本博物館協会 専務理事)
- 神代浩氏(図書館海援隊長 元文部科学省社会教育課長)
登壇者プロフィール
半田昌之氏(はんだ まさゆき)
1954年鎌倉市生れ。1978年たばこと塩の博物館に学芸員として入職。産業技術史、企業博物館論を中心に学芸業務に従事。主席学芸員として学芸部長を務め、2011年に日本博物館協会専務理事に就任。2015年以降は専任としてICOM日本委員会事務局長を兼務。文化審議会博物館部会臨時委員として博物館法改正に携わる、鳥取県文化財保護財保護審議会委員、江戸東京博物館外部評価委員などを兼職。2024年から全日本博物館学会会長。「日本の博物館制度の行方」(日本博物館協会「博物館研究」連載)、『博物館学史事典』「 ~企業博物館論史~」(雄山閣・共著)ほか。
神代浩氏(かみよ ひろし)
1962年大阪市生れ。1986年文部省入省。文部科学省生涯学習政策局社会教育課長在任中の2010年、課題解決支援サービスを推進する図書館有志のネットワーク、図書館海援隊を立ち上げる。東京国立近代美術館長在任中の2018年、美術館に関わる全ての人々のための総合展、アート・ミュージアム・アンヌアーレ(AMA)を開始。ビジネス支援図書館推進協議会副理事長、図書館サービス向上委員、AMA実行委員長。著書に「困ったときには図書館へ~図書館海援隊の挑戦~」、共編著に「困ったときには図書館へ2 学校図書館の課題と可能性」(いずれも悠光堂)ほか。