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初年次生の学びを支えるピアチューターの活動を紹介します!
 

信州大学中央図書館では、主に1年生を対象とした学習支援サービス「ピアサポ@Lib」を実施しています。学生チューターの活動のほか、コロナ禍での取り組みも紹介します。

 

 

ピアサポ@Libとは

信州大学附属図書館が掲げる目標のひとつに「知の支援」があります。
附属図書館各館では様々な学習支援サービスに取り組んでいますが、中でも全学部の1年生が利用する中央図書館で実施しているのが、主に初年次生を対象とした「ピアサポ@Lib」です。
高年次の学生がアドバイザーとして学習相談に対応するほか、イベントやワークショップの開催など様々な活動を行っています。

 

学習相談の様子
学習相談の様子(中央図書館2階)
 
ピアサポ@Lib 専用ウェブサイト
ピアサポ@Lib 専用ウェブサイト

 

学習で躓きがちな1年生にとっては、同じ経験をしてきた先輩からアドバイスを受けられる良い機会となります。アドバイザーにとっても、後輩をサポートし、時には一緒に悩む経験がさらなる成長につながっています。

 

アドバイザーについて

ピアサポ@Libは2つの部門によって支えられています。

ラーニング支援部門

指導教員の推薦を受けた学部4年生・大学院生を中心に活動しています。学習相談全般のほか、図書館の利用方法に関する質問も受け付けています。アドバイザーは理系学部の学生が大半を占めていますが、今年度から人文学部生も加わって対応できる相談の幅が広がりました。

 

※対応科目(2021年度):数学/化学/生物/物理/英語/中国語/その他文系科目

 

 

ライティング支援部門

レポートの作成に特化した支援を担っていて、レポートの構成や文章表現に関するアドバイスを行います。アドバイザーは学部2~4年生のみで、相談者(1年生)により近い目線で接することができるのが特徴です。
担当教員・図書館職員を交えた定期的な研修を経て、日々アドバイザーとしてスキルアップしています。

 

授業との連携

より効果的なサポートができるように、先生方にも協力いただいています。特にライティング支援部門では、1年生の授業を担当している先生から事前に課題の内容・提出時期を教えていただき、十分に準備を重ねたうえで相談対応を行っています。授業で先生からピアサポを紹介され、相談に来る学生もいます。

 

 

活動紹介

学習相談

答えをそのまま教えるのではなく、相談者が自ら考えられるようにサポートする姿勢を大事にしています。

 

■ラーニング支援部門

理系科目(特に数学・化学・物理)に関する相談を多く受け付けています。5分程度で解決することから、1時間以上かけてじっくり対応することまでさまざまです。

ラーニング支援

 

■ライティング支援部門

文章の構成や引用方法に関する質問が目立ちます。初めてレポートに取り組む1年生からは、「そもそもどこから取りかかればいいの…?」という相談も多くあります。
以前から特定の授業を受講する1年生を対象に支援を行ってきましたが、2021年度からは1年生全体に対象を広げています。

ライティング支援

 

 

その他の活動

おすすめ本の紹介

1年生におすすめしたい参考図書をアドバイザーに選んでもらい、相談者がいない時間帯に紹介文を考えてもらっています。
ピックアップされたおすすめ本はリーフレットにまとめて配布しているほか、2021年度からはwebサービス・ブクログ(https://booklog.jp/)での紹介も始めました。


【信州大学中央図書館】ラーニングアドバイザーのおすすめ本 (外部サイトに遷移します)

 

ワークショップ「レポートの書き方講座」開催

レポート作成の約束事やみんなが躓くポイントを学べる企画。信州大学高等教育研究センターの監修を受け、例年「基礎編」「文章編」「主張編」「引用編」の4テーマで開催しています。
あらかじめ例題やポイントをまとめたワークシートを用意しておき、当日は①各自で例題を解く ②グループで話し合う ③アドバイザーによる解説、というサイクルで進めていきます。特に前期(6月)は参加者が多く、毎回「基礎を知ることができた」「他の参加者の考えを聞けたのがよかった」といった嬉しい感想をいただいています。

レポートの書き方講座(2019年)
レポートの書き方講座【正しく引用しよう】(2019年)

 

 

コロナ禍における取り組み

2020年度前期には、対面での学習相談やワークショップ開催が軒並みできなくなってしまいました。そんな中での対応策や、コロナ禍をきっかけに新しく始めた取り組みを紹介します。

オンライン支援開始(2020年6月~)

2019年度までは中央図書館での対面相談のみでしたが、2020年6月からビデオ会議ツールを使ったオンライン相談を開始しました。
環境によっては途中で通信が途切れてしまうといった問題がありましたが、「遠隔地や自宅にいながらでも相談できる」というのはオンラインならではの大きなメリットと言えます。2021年現在、ラーニング支援は対面とオンラインを併用して相談受付を行っています。顔を合わせて気軽に相談できる対面の良さと場所を選ばないオンラインの良さ、どちらも生かしていくのが今後の課題です。

オンライン相談の様子(2020年)
オンライン相談の様子(2020年)

 

「レポートの書き方講座」動画制作(2020年)

例年のワークショップが実況動画(!)に生まれかわりました。
アドバイザーが台本の作成・撮影・編集を担当し、楽しみながらレポートの書き方を学べる仕上がりになっています。直接アドバイザーに相談するのはハードルが高い、と感じている学生にも動画の視聴を薦められるようになりました。

※学内専用サイトで公開しています

「レポートの書き方講座」動画の一部分
「書き方講座」動画の一部分(引用編)
 
「レポートの書き方講座」動画の一部分
「書き方講座」動画の一部分(基礎編)

 

オンラインクイズイベント「レポートの王様」(2021年7月)

ライティングアドバイザーによる初のオンラインイベントです。コロナ禍で学生同士の交流が激減してしまったことをきっかけに、参加者同士がチームを組んで遊べるクイズイベントとして2020年度から企画を開始しました。実際のイベントは2021年7月に開催し、計50人の学生が参加してくれました。

①クイズを出題 ②チームで話し合い ③アドバイザーによる解説 というサイクルは、ワークショップ「レポートの書き方講座」を踏襲しています。試行錯誤の結果、クイズ部分はWebサービス「REMOQ for group」(https://group.remoq.jp/)を使って出題し、チームごとの話し合いにはZoomのブレイクアウトルームを活用することになりました。

オンラインイベント「レポートの王様」
ブレイクアウトルームでの話し合い


クイズのテーマは「これだけは知っていてほしい!レポートの基礎知識」とし、全6問を出題しました。初めての開催だったため難易度は低めに設定しましたが、回答結果をみると省略語や引用について理解しきれていない参加者が多かったようです。
イベント後のアンケートでは、「もっと問題数が多くても良かった」「これまで意識していなかった”書き方のルール”を知ることができた」といった感想が目立ちました。運営側としては、イベントを通じて「アドバイザーってどんな人?」「どんな風に相談できるの?」といったことも伝えられたのではないかと思っています。イベント内容をブラッシュアップし、引き続き後期にも実施予定です。

 


■リンク集

 

▼信州大学附属図書館ホームページ
https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/

▼附属図書館紹介動画2020「中央図書館へようこそ!」
#2:38~#4:32 ピアサポの紹介コーナーです。利用者へのインタビューもご覧いただけます。

 

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担当者
信州大学附属図書館中央図書館 サービス担当
メールアドレス
matsulib@shinshu-u.ac.jp