人をつなぐ壁のない図書館  11/14(日)10:00~ イベント開催!
つなぐ図書館


コンセプトは「つなぐ図書館」

ドルトン東京学園中等部・高等部のラーニングコモンズは、学校の中心に位置しており、壁のないオープンな図書館です。

気が付いたら先生が生徒と語らっている。いつの間にか生徒同士で本についてのおしゃべりが始まっている…。

本を読む・借りるだけではありません。

静寂に包まれた図書館ではありません。

多様な学びや交流が生まれる場が、ドルトン東京学園ラーニングコモンズです。

ラーニングコモンズの利用風景      ラーニングコモンズの利用風景(2)

コンセプトは「つなぐ図書館」————

「教科をつなぐ」「人をつなぐ」「学校と地域をつなぐ」ことをビジョンとして、ラーニングコモンズは日々挑戦しています。

生徒、教員、スタッフ、来校者まで!…さまざまな人と人、本と人、教科や地域にいたるまで、色んなものをつなげようとしています。

開校3年目の学校図書館ですが、つないでいく「ハブ」になろうと取り組んできたことを紹介していきます。

 

つなぐ人×本

電子図書館「E-Library」の活用

開校初年度からLibrariE+TRC_DLを導入。

昨年度から今年度にかけての自宅学習期間中には、紙の本の貸出が出来ない分、電子図書館の貸出が飛躍的にのびました。

学校に来られない状況でも、ラーニングコモンズとして、人をつなぐ仕掛けが出来ないか?と模索した結果、E-Libraryコンテンツ限定のオンラインミニビブリオバトルを実施しました。

おすすめの一文やページを画面共有しながらトークが進み、デジタルならではの面白さがあったようです。

また、もっとE-Libraryを活用してもらいたい!盛り上げたい!ということで、図書委員会の生徒が、2021年度の上半期のE-Library貸出ランキング動画を作成。

ラーニングコモンズのサイネージ用ディスプレイで毎日、流しています!

 

2021年度上半期E-Library貸出ランキング動画

E-Library限定オンラインミニビブリオ

■E-Library上半期貸出ランキング動画
(↑クリックで再生)
■E-Library限定オンラインミニビブリオバトル動画
(↑クリックで再生)

 

つなぐ人×人

 

「読まない読書会」ラボ

 

「読書会」というと、事前に指定された本を読んできて語り合う—――――――

そんな読書会のイメージを覆す「読まない読書会」を企画しました。

読んだことがない本でもその場で概要説明があり、ワークショップをしながら理解を深めていきます。

分厚い本を読まなければならないノルマなく、気軽に参加してもらえる画期的な読書会です。

外部講師をファシリテーターでお招きし、名著『FACTFULNESS』を読み解きました。

本文から抜粋したファクトをもとに、世の中は良くなっていると思う?悪くなっていると思う?について、対話をしながら考えてみました。

数字を見て、単純にそれが良くなっているといえるのか?といった一歩進んだ議論にも発展。

誰もが持っている思い込みに気づく啓発的なセッションになったようです。

 

「本を読まずに参加できる読書会Booked」https://www.gaiax.co.jp/booked-community/

読まない読書会
■ファシリテーターのサポートと対話で理解を深めます

 

 

 

「小説×音楽 オンライン読書会」ラボ

小説を元ネタに曲を作る男女2人組の音楽ユニットYOASOBI(ヨアソビ)。

昨年、双葉社から出版された『夜に駆ける YOASOBI小説集』は、本校でも人気です。

 

そのYOASOBIの小説集に収録されている短編を題材にして、小説とPVと歌詞を比較しながら作品世界を味わうオンライン読書会をしました。

 

映像を見て理解した部分と、さらに謎が深まる部分があったようでトークが白熱してました。

 

後期はその発展形として、小説家兼作詞家の方を外部講師としてお招きし、歌詞から小説を「創作する」ことをゴールとしたラボを開催予定です♪

オンライン読書会
■ YOASOBIの世界観を存分に堪能♪

 

 

 

「仙川地図づくり」ラボ

もっと自分たちの学校がある地域を知ってほしい!

そんな思いから、地元で長年、地図作りに携わっている「仙川地図研究所」のみなさまを講師にお招きし「地図づくり」ラボを開催しています。

 

地図の制作を通じて、地域の隠れた魅力や課題を発見することを目的に、地図づくりを行っています。
アウトプットの方法は、手書き・デジタル・立体工作・・・何でもOK。マインクラフトで作成するという生徒も!

 

完成した地図は、地元商店街のお店や公民館に展示・配布される予定です♪

 

地域と学校を「つなぐ」———- ラーニングコモンズがその架け橋となる為の新たな企画です。 

 

地図づくりラボ初回 フィールドワーク
■初回はいろいろな種類の地図を見て、作りたいイメージを膨らませました! ■フィールドワークにて。新たな発見がたくさん!

 

カードゲームの導入

人と人をつなぐ「ハブ」となろう!

そんな取り組みの一つとして、2020年からカードゲームの貸出を始めました。

コミュニケーションツールとして、ハウス活動やラボの時間に大活躍しています。

図書と同じように、使いたい場合はカウンターで貸出し手続きをしてもらいます。

カードゲーム
■カードゲームの様子

 

 

 

つなぐ人×学び
 

 

リーディング・ワークショップ

国語科と連携して、今年度から文学国語の時間に、半期をかけてリーディング・ワークショップを実施しました。
授業の最初に読書のためのストラテジーを学ぶミニ・レッスンがあり、その後の読書の時間では生徒達一人ひとりを教員が巡回し、カンファランスを行います。
生徒がどんな本をどのように読んでいるかをチェックして感想を聞いたり、アドバイスをしたりします。

司書は教員とともに選書の際のアドバイスや、レファレンスを随時行い、ブックトークの実演などもしました。

「自立した読み手を育てる」ために、ドルトンの読書教育は日々進化しています♪、

リーディングワークショップ
■リーディングワークショップの様子
読書の10か条
■「読書の10ヶ条」を掲示しています!

 

味見読書

他校の実践例を参考に国語科と連携して、折にふれて「味見読書」という取り組みをしています。

ランダムに手元に配られる本を、1冊3分以内で次々と読んでいき、「味見シート」に、その本の評価を簡単に書き込んでいきます。

さわりだけしか読めないですが、ポイントは、自分では手に取らないような本を知ることで、興味の幅を拡げていくこと。

味見読書を実施した日は、貸出・予約数ともに飛躍的にアップします!

本も食べ物も味見は魅力的。

味見読書
■ 味見読書の様子

 

 

ビブリオエッセー

中学1年生の論理国語の時間に「書評(ビブリオエッセー)を書く」という授業があります。

 

自分が今まで読んだ本から1冊選び、字数は650字程度で、その本に関するエッセーを書きます。

ビブリオエッセーのオリエンテーションでは、現2年生の昨年の作品を見本として見せながら、まず「エッセーとはどういうものか?」を学びます。

 

書いたエッセーは、産経新聞の夕刊のコーナー「ビブリオエッセー」に応募します。
昨年度に引き続き、今年度も6作品が選ばれ、産経新聞夕刊に順番に掲載されました。

 

産経新聞「ビブリオエッセー」https://www.sankei.com/tag/series/life_3/

 

ビブリオエッセー ビブリオエッセーポスター
■昨年度の入賞作品をみんなで鑑賞 ■ビブリオエッセーポスター

 

 

生徒がつなぐ


多様性weekプロジェクト

ドルトン東京学園で大切にしている「多様性」


「多様性ってなに?」ということを考える『多様性week』が夏休み前にありました。
この期間は、ラーニングコモンズを中心にして、教科を超えた様々なアクティビティが展開されました。


ラーニングコモンズではTwitterならぬ「つぶやきDaltter」を掲示し、多様性についてそれぞれが思うことを用紙につぶやいてもらう、という企画も!

また図書委員会では、多様性に関する本の特集展示のほかに、Dalton, Diversityの頭文字をかたどった発泡スチロールの「D」オブジェを制作するという、多様性をビジュアルで表現する企画を考えました。

つぶやきドルッター Dオブジェ
■ Twitterならぬ「つぶやきDaltter」 ■自分を表す形や色を自由に表現しました♪

 


生徒自治組織の再構築プロジェクト

開校3年目の本校は、いわゆる生徒会組織というものがありません。

生徒の発案・主体的活動で形作られてきた自治組織であるDSC(Dalton Student Council 生徒会の卵です)、図書委員会、放送委員会がそれぞれ有志で活動していました。

現在、その3組織の代表が「ドルトン式生徒会組織をつくろう」と奮闘しています。
その中で「委員会とは何か?部活との違いは?」「組織って?」「自由と責任とは?」という根本に向き合いながら、中等部3学年揃った現在、より充実した組織作りに向けて動き始めています。


新設校ならではかもしれませんが、ドルトンには自ら学校を創っていこう!というパイオニア精神を持った生徒が多く来てくれています。


0から組織を作るには、直線上を常に前進するわけでなく、蛇行したり時には後ろに戻ったりしながら進んでいきますが、生徒達は今まさにそれを経験しているようです。

 

自治組織づくり プレゼンのようす
■外部団体も交えて、毎週会議で組織をどう整えていくかについて忌憚ない意見交換します ■教員会議で図書委員会が自分たちの活動をプレゼン

 

他校との交流 ~「ほんトーク」交流会~

昨年度の図書館総合展でつながった全国津々浦々の中学校とzoom交流会をしました。


参加校は清教学園(大阪)、青翔開智(鳥取)、広島叡智学園(広島)、関西学院千里国際(大阪)、渋谷教育渋谷(東京)、他1校という中、本校も図書委員会の生徒6名が初参加させてもらいました。


「ほんトーク」は、ブレークアウトルームを3つに分けて、各グループでおすすめの本を紹介し合うという生徒主体の企画です。


初参加で最初は緊張していた様子でしたが、各グループの進行役生徒さんの上手な仕切りもあって、本を介して交流を深めていました。

コロナが収束したら、ぜひお互いの学校を訪問し合ってリアルな交流をしたいものです。

ほんトーク交流会
■ 「ほんトーク」交流会のようす

 

 

地域との協働

本校のお隣にあるまちライブラリー@ウエリスオリーブ成城学園前さんと、図書委員会は定期的に交流をしています。

2019年10月に開催されたまちびらきイベントでは、スタッフの方たちと共に企画を練り、「植本祭 Book Exchange Party(本の交換会)」を行いました。

「植本祭 Book Exchange Party(本の交換会)」とは、読んだ本に紹介の一言を書き、次は見知らぬ誰かに読んでもらおうという本の交換会です。

図書委員の生徒たちが、保護者の方々から寄贈頂いた本に、内容紹介メモをつけ、丁寧にラッピングしました。

当日は本とお菓子をふるまいながら、年齢もさまざまな地域の方々と交流タイム!

今年度は、この企画をさらにブラッシュアップさせて、校内イベントで実施する予定です。

そのため、生徒手づくりの募金箱ならぬ「簿本箱」をまちライブラリーに置かせてもらい、地域の皆さんからも本の寄贈を募っています♪

まちびらきイベント 募本箱設置
■まちびらきイベントでの地域のみなさんとの交流♪ ■募金箱ならぬ「募本箱」です

 

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担当者
関口真弓
電話
03-5787-7945
メールアドレス
library@daltontokyo.ed.jp

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